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「ないなら、自分で作ればいい」保育園を立ち上げた背景とは?【現役保育士インタビュー】

更新日:2020年7月23日

ピアノ、裁縫、運動、料理など様々な特技を持った先生方がいらっしゃいます。保育をする上で、このような人間性はとても重要で、各所で活かされていることと思います。ここでは保育士のイメージと一味違った経歴や特技、資格を持つ保育士さんを紹介し、実際に保育の現場でどういかしているのかも伺います。

・インタビューした先生のプロフィール
肥田秀子(ひだ ひでこ) 静岡県清水市出身
一般社団法人 せいわグループ代表理事
せいわ保育園園長 みずなみママカフェmimiオーナー

最初の立ち上げはサッカーチーム「スパローズ」⁉

現在、せいわグループの代表理事を務めていますが、そのほかにもこれまでにたくさんのことを立ち上げてきた肥田先生。先生が携わった仕事や事業について伺います。

―これまでにたくさんのことを立ち上げたと伺いましたが、はじめに何を立ち上げたのでしょうか?
肥田先生:肥田先生:サッカーチームの立ち上げに携わりました。幼少期から身体を動かすことが好きで、小学校5年生の時に女子サッカー部に入部しました。そして中学高校もサッカーに打ち込んでいて、高校3年生の時には全国女子サッカー大会に出場し、第3位に輝きました。結婚・出産後も全国ママさんサッカー大会の県の代表として出場したり、クラブチームの幼稚園児のコーチをしたりしていました。

 

―なぜサッカーチームを作ろうと思ったのでしょうか?
肥田先生:自分が住んでいた町には、どこの地域にもスポーツチームがあることが普通でした。しかし嫁いだ先にはチームがなく、自分の子どもが入れるチームがありませんでした。ないのであれば創るしかないと思い、1991年4月に瑞浪スパローズを設立しました。

 
 

次に立ち上げたのは児童クラブ「すずめっこ学童クラブ」

ー学童クラブということは、小学校の先生もされていたのでしょうか?
肥田先生:いえ、ずっと保育士をしていました。学童クラブは、土岐市の共同保育所の保育園で勤務していたとき、同じ敷地内にあったことがきっかけでその存在を知りました。

 

―保育園の先生だった肥田先生が、なぜ学童クラブを立ち上げることになったのでしょうか?
肥田先生:当時保育士をしていた共同保育所は、長時間の保育が必要な遠距離通勤や、残業がある保護者が多く預けていました。ちょうどその時期に学校週5日制が導入されました。
「土曜日の保育が終日必要だった子どもたちは、1年生になって1日中留守番できるのか?」「毎日夜7時すぎに保護者が迎えにきていた子どもたちは、1年生になって3時から7時まで留守番できるのか?」そのような疑問を持つようになりました。それと同時に保護者から同じような不安や相談を受けることが多くなり、ないのであれば創るしかないと思い、2002年すずめっこ学童クラブ設立に至りました。

 
 

そして保育園を立ち上げる「千寿の里愛保育園」

―ここでやっと保育園の登場ですね。どのような思いを持って立ち上げられたのでしょうか?
肥田先生::学童クラブを作る時から考えていた共生施設の必要性(富山式デイサービス)保育と介護の融合できたらと思うようになりました。そんなときちょうど話が出た千寿の里(介護施設)と隣接して保育園を作るという考えに賛同し、設立に向けて動き出しました。瑞浪市の生後10ヶ月からの保育受入、早朝保育7:30から夜間保育は19:30まで、休日保育はなし等の保育事情に疑問を持っていたため、より保護者が利用しやすい園になるよう考慮し、2014年社会福祉法人千寿会 千寿の里愛保育園設立に至りました。

 
 

現在代表理事を務めている「せいわ保育園」

ーサッカー、学童、保育園…と多岐に渡る活躍をされたのですね。現在、代表理事を務められているせいわ保育園は、元々無認可であったとお聞きしています。認可をとられるのは大変だったのではないでしょうか?
肥田先生:大変でしたが、子ども子育て支援法の改正で待機児童対策として国も県も市も支援が広がり認可を受けやすくなったという背景が後押ししてくれました。
自分の保育経験から未満児に特化した保育を啓発していきたいという想いが強くなり、設立に至りました。

 

—たくさんの事業を設立されてきた肥田先生。最後に現在のせいわ保育園の運営で心がけていることを教えてください。
肥田先生:「本音で語れることの大切さ」「仲間の良さを認め合う」この二つを大切にしています。やはり、いろんな団体を立ち上げた時も大切なのは仲間とのコミュニケーションだと思いました。なので、先生同士のコミュニケーションを大事にしています。

 
 

おわりに

自分の興味関心を大切にしながら、その土地や社会に必要なものを生み出す姿に感銘を受けました。「ないなら、自分で創ればいい」という言葉が、印象に残っています。核家族が増え、社会から孤立している家庭も少なくないでしょう。そんな家庭と社会、人と人を結びつける大切な役割があるように思います。たくさんの人々の心の拠り所を作っている先生。今後もたくさんの笑顔の中心になりそうですね。

 

・取材した保育園
【せいわ保育園】
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