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保育士さん、今の悩みってなんですか?現役保育士にインタビュー!(26歳女性・Mさん)

更新日:2019年12月25日

どの職業にだって、悩みはつきものです。職業どころか、人生にだって悩むのですから、職業で悩みがあるのなんて当たり前。

色んな悩みがあると思いますが、その中でも解決が難しいのは人間関係の悩みでしょう。「パソコンが得意じゃない」という悩みは解決案がすぐに出たりしますが、「最近Aくんと仲があんまり良くない」なんて悩みは、自分ひとりだけで解決できるようなものではなかったりします。保育士という職業柄、そんな人間関係の悩みは多いのではないでしょうか?

「あなたの悩みは、誰かがすでに悩んだことだ」、どこか偉い人がこんなことを言っていた気も…。ならば、同じ保育士さんに悩みを聞いていけば、誰かしらが今悩んでいることの力になれるのでは?と思い、今回は保育士さんに「悩み」に関するインタビュー!

自分と同じ悩みを抱えている人がいるというのは、ひとりじゃない気がして少し安心するものですし、その人の解決策がそのまま当てはまることは少ないかもしれませんが、何か自分の中でヒントとなるようなことは多いかもしれません!

今回は現役の保育士でもある、26歳女性・Mさんにインタビューしてきました!

 

子どもと仕事、どっちを取る?

—Mさんは保育士歴5年ということで、いわば中堅にあたるのしょうか?さっそくですが、ざっくばらんに保育士さんならではの悩みってあったりしますか?

Mさん:中堅って(笑)まだまだ新人ですよ〜。そうですね、私は保育士というよりは自分自身に対する悩みの方が多いですが…今はもう割り切れましたが、勤めて最初の2年くらいは「子どもと仕事のどちらを優先するのか」みたいな悩みが大きかったかもしれません。

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—子どもと仕事のどちらを優先するのか!なんだか、仕事と私どっちが大事なのみたいな悩みですね(笑)具体的にどういうことでしょうか?

Mさん:保育士って、もちろん子どもの面倒をみる職業ですけど、回す職業でもあるんですよ。というのも、保育士さんひとりに対して何人もの子どもがいるわけですよね。となると、ひとりの子どもばかりをみていられるわけじゃない。たくさんの子を同時にみながら、ひとりひとりときちんと向き合っていく。それに、子どもをみるだけじゃなくって、書類を書いたりとか制作物を進めたりとか、自分の仕事もありますからね。そのバランスが最初はとても難しかったんです。

 

大事なのはバランス感覚を自分で掴むこと

—「なるほど!確かにそうですね。自分の子どもだけをみることすら大変なのに、子どもが複数いながらも、さらに自分の仕事もある。私なら考えただけでバテそうです(笑)Mさんはその悩みをどうやって解決したというか、それに対して今でも何か意識していることはあったりしますか?」

Mさん:正直、こればっかりは自分でそのバランス感覚を掴むしかないのかなって思ってます。例えば、私は子どもがやることをギリギリまで待てる人間なんですよね。もちろん子どもの年齢にもよるし、それが良いとか悪いとかは別ですよ!でも、待っていたらそのぶん自分の仕事が進まなくなったり、保育士もひとりでやっているわけではないので、同じ保育士さんに迷惑をかけたりすることだってあります。だから私はどっちかっていうと、子どもを待ちすぎて同じ先生たちをイライラさせていたのかも(笑)

でもそれって、不安定な要素だったりもすると思うんですよ。それぞれの先生の教育方針にもよっても違うだろうし、そもそも園全体の雰囲気とかもありますしね。それに、子どもによっても違いますから。なので、私は最初よく仕事ができないなんて言われいてましたし、できないんじゃなくってあなたより子どもの面倒を見ているだけだー!って思ってましたけど(笑)

でも、だからって良いわけではない。他にも子どもはたくさんいるわけだし、その上で与えられた仕事をきちんとできて一人前ですから。そのバランス感覚を自分で掴む。そして、自分にとって子どもと関わる上で大事にしていることをもう一度思い出して整理してみる。そんなことの繰り返しだったような気がします。

 

—「とても難しいところですよね。人間相手だからこそ、どうしてもマニュアルにできない部分でもあるでしょうし。とても素敵な考えだと思います。最後に、保育士さんで同じような悩みを抱えている人もいると思うんですが、そんな方達に一言エールをお願いします!」

Mさん:自分のことを棚にあげるわけじゃないですけど、真面目な人ほど悩むんだなあって思います。真剣に向き合っている人ほど、悩むんだなあって思うので、悩んでいる自分をまずは褒めてあげるというか、悩むくらい真剣にやっている自分を認めてあげてください。

そのうえで、自分なりの関わり方や接し方、大事にしたいことを見つけていけたらいいのかな、と。最後はやっぱり、子どもと関わるのって本当に楽しい職業だと思うんですよ。なので、楽しくないことも多いなかで、ぜひ楽しみながら働いていけたらいいですね!

 

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おわりに

私は保育士ではないので、今回のインタビューが様々なことを考えるキッカケになりましたが、改めて本当に素敵な職業だなと感じました。

人間と接するからこその悩み、それでも最後はやっぱり楽しく子どもたちと関わっていけたら幸せですね。

インタビューを快く受けてくださり、人に話しにくい悩みまで話していただいたMさんには本当に感謝です!有難うございました!