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保育士なら知っておきたい!鉄板遊びネタ【戸外編】

更新日:2018年11月28日

園児によってはなかなか外に出ない子、周りの友達と馴染めない子などもいます。

そんな時こそ、保育士の皆さんからの声かけが必要です。その手助けとなるのが戸外遊び。天気のいい日に外で思いっきりカラダを動かせば、自然と友達ができます。保育園は人間関係を学べる大切な空間なのです。

今回は保育士の皆さんに、ぜひ知っておいてもらいたい戸外遊びの鉄板ネタをご紹介します。少人数で楽しめるものから、大人数で参加できるものまで。幅広くまとめていますので、ぜひ戸外遊びの参考にしてみてください。

少人数で楽しめる戸外遊び

年少さんから年中さんだと、あまり大勢で遊ぶというのは難しいもの。まずは少人数から、少しずつ集団行動を学ぶところからです。では、少人数でも楽しめる戸外遊びを紹介します。

・猫とネズミの鬼ごっこ

猫とネズミ役に分かれてする鬼ごっこです。

<遊び方>
1.猫とネズミの陣地を決めて中央に線を引く
2.園児たちは猫とネズミ役に分かれて陣地に
3.保育士が「ねーねーねー」と掛け声をかけたら
4.園児たちは少しずつ中央の線に近づく
5.保育士が「猫!(またはネズミ)」と指定したら
6.園児たちは猫なら追いかけ、ネズミなら陣地まで逃げる

保育士が「ねーねーねー」と言っている間は追いかける役、逃げる役がどちらになるかは分かりません。園児たちが中央の線に近づいたところで、「猫!」や「ネズミ!」と。この戸外遊びでは集中力と瞬発力の両方を鍛えられますよ。

・ボールころころドッジ

ボールをころころ転がしてのドッジボールです。

<遊び方>
1.園児たちが動き回れるサイズの円を描く
2.園児たちは内野役と外野役に分かれる
3.外野役が内野役に向かってボールを転がす
4.保育士はボールが当たったかの判定をする
5.当てた子、当てられた子は役を交代する

年齢によって、園児によってボールを投げるのが苦手な子、当てられるのが怖い子もいます。その点、この戸外遊びならボールを転がすだけ、投げる必要も怖がる必要もありません。少人数でかつ年少さんからでも十分に楽しめる遊びです。

・ダルマさんが〇〇した

ダルマさんが転んだから派生した戸外遊びです。

<遊び方>
1.園児たちは鬼役(1人)と子役に分かれる
2.鬼役が「ダルマさんが…」と言っている間に
3.子役は鬼役に向かって少しずつ近づいていく
4.鬼役が振り向いて「〇〇した!」と指定したら
5.子役は指定された動きに合わせて行動する
例えば、鬼役が「ジャンプした!」と言ったら。子役は指定された通りにジャンプします。通常のダルマさんが転んだでは動いてはいけませんが、この戸外遊びではいろんな動きが。園児たちならではの、ちょっと面白い発想の飛び出す遊びです。

大人数で楽しめる戸外遊び

年長さんにもなると集団行動も身についてきて、クラス単位のように大人数での遊びもできるように。せっかくなら戸外遊びでしかできない、大人数でしかできないものに挑戦してみましょう。

・叩いた数だけ集まろう

手を叩いた数だけグループを作る戸外遊びです。

<遊び方>
1.保育士が「せーの!」と掛け声をしたら
2.園児たちは同時に「パン!」と手を叩く
3.保育士が「せーの!」と掛け声をするたびに
4.「パン!」「パン!」と叩く回数を増やしていく
5.保育士が「集まれ!」と掛け声をしたら
6.園児たちは叩いた回数分だけのグループを作る

例えば、3回叩いた後に、保育士が「集まれ!」と掛け声をしたとして。園児たちは3人ずつのグループを作ります。「集まれ!」と掛け声をかけるタイミングは保育士しだい。大人数で、かつ年少さんでもできる難しくない戸外遊びです。

・合体鬼ごっこ

鬼役が少しずつ増えていく鬼ごっこです。

<遊び方>
1.園児たちは鬼役(1人)と子役に分かれる
2.鬼役にタッチされた子役は鬼役に変わる
3.タッチした、タッチされた鬼役は手をつなぐ
4.子役がいなくなるまで鬼役は増え続ける

鬼ごっこの面白いところは地域によって、年代によっていろんな派生系があることです。例えば、氷鬼や高鬼のようなポピュラーなものから、バナナ鬼やぐるぐる鬼などの変わり種も。ぜひ、いろんな鬼ごっこを試してみてくださいね。

・じゃんけん列車

じゃんけんをしながら列車を伸ばしていく戸外遊びです。

<遊び方>
1.園児たちは周りの子とは離れておく
2.音楽が流れている間だけ動き回る
3.音楽が止まったときに側にいた子とじゃんけんを
4.じゃんけんに負けた子は、勝った子の後ろに
5.列車が長い1列になるまで続ける

じゃんけんと列車と、誰でも簡単にできる遊びの組み合わせです。ただし、園児によっては走ったりして危ないので、「歩いてね」と声かけをするように。「しゅっぽしゅっぽしゅぽっぽー」と掛け声をしながらすると、一体感が生まれてより楽しめますよ。

おわりに

保育園でできる戸外遊びについてまとめてみました。園児たちにとって友達と、外で思いっきりカラダを動かすことはとても大切なことです。というのも、戸外遊びは運動神経の発達につながるだけでなく、集団行動を学べる機会にも。

戸外遊びを提案する上で、もっとも注意したいのは”怪我の予防”です。外は思いっきりカラダを動かせるだけに、ついテンションが上がって怪我をしてしまう園児も。どんなに楽しい遊びでも、怪我をしてしまっては残念な気持ちになります。

まずは安全対策を十分に意識して、その上で園児たちが思いっきり楽しめる戸外遊びを提案してあげてくださいね。