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新設の保育園って正直どうなの?新設保育園で働く保育士にインタビュー!

更新日:2019年12月5日

近頃増えつつある、新設の保育園。たまたま家に一番近いところが新設の保育園だったりすることもあるでしょう。新設の保育園は、子どもを預ける親はもちろんのこと、働きたいと思っている保育士さんも分からない点がたくさんあるでしょう。

 

そもそも何が違うの?子どもや働く人はどれくらいいるの?設備やルールは普通の保育園と一緒なの?メリットやデメリットは?など、働いてみないと分からないことがたくさん。飲食店のオープニングとは少しワケが違います。

 

今回はそんな不安や分からない点を解消すべく、実際に新設の保育園で働いている保育士さんに「実際のところどうなのか?」をインタビュー!

 

いきなり新設の保育園で働いている方だと違いも分かりにくいので、既存の保育園を経て、現在2018年4月にできた新設の保育園で働いている、保育士歴5年目Mさんにインタビューをしてきました!

 

既存の保育園とどう違うの?

 

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—Mさん、よろしくお願いします!早速ですが、Mさんは今年の4月からできた保育園で保育士として働かれているということで。既存の保育園と新設の保育園ってどんな違いがあるのでしょうか?

Mさん:そうですね、まず大きな違いとして一言でいうと、「保育園の形が出来上がっているかどうか」かもしれません!

 

—保育園の形ができあがっているかどうか?気になります!具体的にどういうことですか?

Mさん:保育園ってやっぱり、園それぞれで色があるというか、大きな方針みたいなのがあるんです。もちろん、保育のなかでは「保育指針」となる基本はあるので、その上での話にはなるんですが…少し細かくすると「雰囲気」や「伝統」みたいなものだったりするのかな。そんなものが既存の保育園には歴史があるから、そのぶんあるんですよね。

でも、新設の保育園にはそれがない。これは、良くも悪くもだと思います。例えば、クラス1つとっても「園のやり方」みたいなのがあるわけなんですよね。この行事の時は、こんな流れでこんな準備をしていきましょうみたいな、テンプレートみたいなのがある。でも、それがないので、ひとつひとつを保育士ひとりひとりが作っていかないといけない。さっきも言った通り、保育指針となる基本はまずあるので、その土台の上にどんな「風土」や「やり方」を作っていくか。それは良く言えば、好きなように平等にみんなで作っていくことができる。悪く言えば、歴史やテンプレートがないぶん、手探りで進めていくことにはなってしまう。もちろん、捉え方次第ですけどね!まず大きな違いとして、そこがあると思います!

 

—なるほど!新設ならではの大きな違いは確かにそこですね。やり方がないぶん、自分たちでそれを作り上げていく、と。ちなみにMさんから見た、新設の保育園で働くうえでの良いところや課題点みたいなものってありますか?

Mさん:まず特徴として、私が働いている保育園は開園前から働いていたので、備品とかもまったく揃っていない、自分たちでそれらを揃えるところからのスタートだったんです。おもちゃも絵本もなければ、マットなどの生活用品もまだ揃っていない。その準備を最初はしないといけないので、そういったところを経験できるのは良いかもしれません。

あとは、皆さん一緒にスタートするので、良い意味で上下関係がないところですかね。保育士歴が長い方もいれば、新卒の方も転職して保育士1年目の方もいました。もちろん年齢の違いはありますけど、みんな同じオープニングからのスタートなので、上下関係なくスタートする。またそれも、保育のやり方などの意見を出すところから始まったので、意見を出しやすかったりもしました。

ただその分のデメリットというか、自分の経験からくる価値観が固まっている方もいるので、意見がぶつかりやすかったりもします。最初が自由なぶん、意見が別れやすかったりもしますね。

あとは、シンプルに綺麗です(笑)最初から綺麗なので、いつも以上に綺麗に使おうという意識は芽生えますね!

 

保育園の出来上がる過程を見たかった

 

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—なるほど!さっきの話と大きく関わってくる部分でもありますね。綺麗なのも、子どもを預ける上では重要ですもんね!ちなみにMさんは、どうして新設の保育園で働こうと思ったんですか?

Mさん:今まで4年間、既存の保育園で働いてきた経験があったので、次は保育園の形が出来上がっているところやその空気に入っていくよりは、どうなるかわからない不安もあるけれど、新しいものを作り出していったくことがしたかったんです。どうやってこの保育園の色を出していって、どんなふうに出来上がっていくんだろうという過程を見たかった。立場に上下関係がない上で、ほかの先生方と関わってみたかったのが、大きな理由ですね!

 

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—それはでも、ひとつ保育士の中でも挑戦ですよね!素晴らしいと思います。最後によかったら、新設の保育園で働くことを悩んでいる方に一言お願いしてもいいですか?

Mさん:なんだろう、やっぱり新しい試みというか珍しかったりするので、ネットとかで調べるといろんな情報が出てくるんですね。でも、良いところも悪いところも結局は捉え方次第じゃないですか。新しい環境でやってみるのもひとつの良い経験でしょうし、出来上がっている保育園の中でもたくさん学ぶことや、その中でも変えていきたい!と思うルールもあるかもしれません。ぜひ興味があれば、新設の保育園で働くのも面白いと思いますよ!

 

—これもMさんが新設の保育園でも働いている経験があるからの言葉ですもんね!色々と詳しく語っていただいて、有難うございました!