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現役保育士にインタビュー!読み聞かせにオススメの絵本(22歳・女性 Kさん)

更新日:2019年12月19日

保育士にとって一番身近な本である、「絵本」というジャンル。子どもに読み聞かせをしたり、

保育園にたくさんの数の絵本が置いてあるので手に取ってみたりと、他の職業をしている方よりも絵本を手に取る機会が多いでしょう。読み聞かせ用の絵本や学習絵本、また年齢別で読んでほしい絵本をよく知っていたりします。

前回は、現役の保育士さんに「同じ保育士さんに読んでほしい絵本」をインタビューして紹介。

日々、子どもと接する保育士さんならではの悩みや、子どもとの関わり方のヒントになるような絵本をインタビューしました。

今回は、シンプルに保育士さんオススメの「読み聞かせ絵本」をインタビュー。自分が好きな読み聞かせ絵本、子どもが好きで「読んで!」とよく言われる絵本など、たくさんある中で選んでもらうのは大変そうでしたが、やっぱり保育士さん!聞くとスラスラと出てきました。

今回は保育士歴2年目、大阪在住の現役保育士のKさん(22歳・女性)に、読み聞かせ絵本をインタビューしましたよ。

 

「だるまさん」シリーズ(ブロンズ新社)

(参考URL: http://amzn.asia/d/5kwjPrj

 

現役保育士のKさんに「読み聞かせでオススメの絵本は?」と聞くとまっさきに教えてくれたのが、かがくい ひろしさん作の「だるまさん」シリーズ絵本。「だるまさんが」「だるまさんの」「だるまさんと」の3シリーズ。だるまに手足が生えた、かわいくもユニークなだるまが表紙を飾っている絵本です。

―だるまさんシリーズは有名ですよね!僕も本屋さんや喫茶店などで何度も見たことがあります。

Kさん有名ですよね!どこの保育園でもだいたい見たことがあるくらいです。だるまさんシリーズは、普通の絵本みたいにストーリーがあるわけじゃなくって、動きや表情とか、あとは「びろーーーん」などの擬音語だけで絵本が進んでいくんです(笑)それが私はツボで。絵も文もシンプルなのにおもしろい。これは絵本の醍醐味ですよね!

 

—確かに、絵も文もシンプルで、動きや表情や擬音語だけで物語が進んでいくのは子どもたちにとっても、分かりやすいですよね!だから読み聞かせもしやすそうですし。Kさんはどうしてこの絵本がオススメなんですか?

 

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Kさん:もうおっしゃったとおりで、シンプルなつくりなので子どもたちに分かりやすいんです!ストーリーになっているわけでもないのが、またいい。子どもたちはやっぱり、擬音語や擬態語が大好きなんですよね。音と言葉と動きの3つで理解できるので、分かりやすいし面白いと思うんです。
例えるなら、芸人さんの一発ギャグみたいな感じ(笑)なので、子どもたちがよく笑うことも含めて、反応がものすごくいいんですよ。読む側もリアクションをしてもらえると、すごく読み聞かせをしていて楽しいですし。

 

— 一発ギャグは分かりやすい例えですね(笑)たしかにリアクションをする良い習慣にもなりそうですね!

Kさん:なので、このくらいシンプルな絵本なら子ども同士で読み聞かせをさせても面白いんですよ! 絵本では同じ表情や動きでも、子どもたちひとりひとりで全然違う。それに、聞く側がリアクションをしてくれると読みやすいというのを体験できるのは良いことだと思うんですね。読む側を体験して初めて分かることですし。あ、あと私個人的に好きなのは、おならをするシーンがあるんですけど、子どもによっては照れたりするんです。それが可愛くって(笑)

 

「きんぎょがにげた」(福音館書店)

(参考URL: http://amzn.asia/d/8vggZPs

―他にもおすすめはありますか?

Kさん:あとは、五味太郎さんの「きんぎょがにげた」もオススメです!金魚が1匹、金魚鉢から逃げたお話なんですけど、いろんなところに隠れているんです!キャンディの中とか、おもちゃの隣とか、ページごとに隠れている金魚を見つける絵本なんです。これはもう絶対子ども大好きですよね。

 

—間違い探しみたいな絵本ですね!興味を示さない子どもがいなさそうです(笑)年少さんでも楽しめる絵本ですね!

 

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Kさん:見つけて指さすだけなので2歳くらいの子でも、一緒に楽しむことができます。さっきのだるまさんシリーズもそうですが、やっぱり参加型の絵本というか、子どもと一緒に楽しめる絵本がオススメです。一緒に笑って驚いて、読んでいるこっちも、子どもたちの表情を見ながら一緒に絵本に引き込まれていく。この「きんぎょがにげた」なんか、私も子どもに負けじと探してしまいますもん(笑)

 

子どもと一緒に楽しめる参加型絵本がおすすめ

現役保育士 Kさんオススメの絵本の紹介、いかがでしたでしょうか??

「子どもと一緒に楽しみたい!」というKさんの想いが詰まったオススメ絵本は、子どもはもちろんのこと、読む側の保育士も共に楽しめる参加型絵本。

絵本の中身やメッセージを伝えるというのも、読み聞かせのひとつの魅力ですが、「絵本を通したコミュニケーションが生まれる」というのも、読み聞かせならではの大きな魅力のひとつでしょう。やっぱり、子どもたちが笑ったり驚いたりしてくれたら嬉しいもの。そんな表情の変化や喜怒哀楽を一緒に楽しめるのが参加型絵本ですね。小さい子から楽しめますので、ぜひ童心に帰って子どもと一緒に楽しんじゃいましょう!

最後に、インタビューを受けてくださったKさん、有難うございました!