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第2回 保育士さん、今の悩みって何ですか?【現役保育士インタビュー(22歳・女性 Kさん)】

更新日:2020年12月18日

人間と接する職業である、保育士ならではの悩み。もちろん保育士の中でも色んな悩みがあると思いますが、そのなかでも多いのが人間関係の悩みではないでしょうか。人間関係だけではなく、給料面や仕事の大変さなどの悩みもあるかもしれません。

 

前回のインタビューでは、保育士歴5年目の保育士さんに悩みをインタビュー。赤裸々に語ってくださいましたが、分かったのはやっぱり真面目な人ほどよく悩むというもの。

 

「あなたの悩みは、誰かがすでに悩んでいたことだ」どこか偉い人がこんなことを言っていた気がします。ならば、同じ保育士さんに悩みを聞いていけば、誰かしらが今悩んでいることの力になれるのでは?と思い、前回に引き続き保育士さんに「悩み」に関するインタビュー!

 

同じような悩みを抱えている人、もしくはこれからそんなことで悩むような人もいるかもしれません。ぜひ、そんな方々のお力になれれば幸いです!

 

第2回は現役の保育士でもある、22歳の女性・Kさんにインタビューしてきました!

 

子どもにではなく、自分にイライラしてしまう

—Kさん、よろしくお願いします!さっそくですが、保育士をやっていくうえでの悩みでパッと出てくるものってありますか?

 

Kさん:そうですね〜、これはたぶん人によるとは思うんですけど、私の場合は保育士をやっていて自分にイライラすることがとても多いのが悩みかもしれません。

 

—子どもにイライラするというのは分かるかもしれませんが、自分になんですね!それは少し意外かもしれません。どうしてでしょう?

 

Kさん:やっぱり保育士って子どもの面倒を何から何までみたらいいのかって言われたらそうじゃないんです。それに、もちろんみれるわけもない。一人の保育士に何人もの子どもがつくので、全員をみるのが大変なんですよね。それに、子どもはまだ「待つ」っていうことを知らないんですよ。だから、自分のペースで全部アクションを起こしてきます。それが何人もいたら……大変ですよね(笑)だから、あくまで子どものペースに合わせないといけない。介入するタイミングも考えないといけないし、他の子どものことも考えながら回さないといけないというか。それでイライラしてしまうことが多いです。

 

—そうなんですね。本当に大変な職業だと改めて感じます。Kさんはそこで子どもにイライラしてしまうことはないんですか?

 

Kさん:正直、それはないとは言い切れません。私も人間なので、瞬間的にイライラすることはありますよ(笑)でも、子どもたちは待つことをまだ知らないだけで悪気だってないし悪いわけではない。なので、瞬間的にイライラすることはあっても、子どものせいにすることはないです。なので、上手に仕事を回せない自分や、多くの子どもをみることができない自分にイライラすることが多いですね。

 

—なるほど。そう思えるのが本当に素敵です。その自分にイライラしてしまうことに関して何か解決策というか、対処していることみたいなのってありますか?

 

Kさん:んー、難しいですけど、捉え方を変えるようにする努力はしていますかね。例えば、上手く回せないんじゃなくて、できるだけ子どものことを今日は目一杯気にかけてあげたんだな、とか。そのうえで、明日はもうすこし仕事を回す方を気にかけながらやってみよう、みたいな捉え方を自分でするようにしました。

これは先輩の保育士さんからの言葉がキッカケでそう思えたんです。私が、子どもに気も体も取られすぎて仕事が全然回りませんって相談した時に、「それだけ子どものことを一生懸命見てくれてるんだね」って一言だけ返してくれたんです。それ以来、自分の中で捉え方を変えて、頑張るようにしています!

 

—先輩からの一言がキッカケだったんですね!素敵なエピソードを有難うございます。他に何か悩みはありますか?

 

持ち帰りの仕事や残業が多い

Kさん:あとは、持ち帰りの仕事や残業が多いことはひとつ悩みというか特徴かもしれませんね。さっきも言いましたが、やっぱり子どもがいる間は体も気も子どもにとられるので、事務仕事が全然できなかったりもします。なので、子どもが帰ってから仕事を始めたりすると必然的に残業になってしまったりとか、家に持ち帰って仕事をすることは多いかもしれません。あとは発表会の前後とかは特に大変ですね。家に帰っても制作物を寝る前まで作っていることもあるので(笑)あの時期は、他の保育士さんも一番忙しい、山場のような時期だと思います(笑)

 

—そうなんですね。子どもの相手は端から見ても見える仕事ですけど、保育士のなかでも見えない部分の仕事というか、裏の仕事もありますもんね。これに関しては、どう対処していますか?

 

Kさん:これはもう、子どもがいる間に目を盗んでというか、時間をつくってやるしかないですね。合間で時間を見つけて、書類などの仕事を少しずつ終わらせていく。正直、これしかないです(笑)発表会の制作物とかはどうしても時間がかかったりするし、作る方もいざ作り出すとこだわってしまうので(笑)なので、隙間時間を見つけて、コツコツ進めるようにしています。

 

思い切って誰かに相談してみることも大切

—なるほど。改めて保育士という職業は大変かつ、素晴らしい職業だなということがわかりました。最後に、同じ保育士さんや悩みを持つ方にメッセージをお願いします!

 

Kさん:私はまだ保育士歴は浅いですが、先輩からもらった一言がとても大きかったので、先輩の保育士さんに相談したり、誰か友人に相談するというのは大切なことかもしれません。アドバイスをくれなくても、話を聞いてもらうだけで楽になったりもしますから!保育士って本当に大変だと思うので、みんなで助け合いながら頑張っていけたらいいなと思っています!

 

以上、第2回 保育士さんに悩みをインタビューでした!

インタビューを受けてくださったKさん、本当に有難うございました!