保育園での一大イベント、発表会!
保育園にとっての一大イベント「発表会」は、1年間の集大成として、子どもの成長や頑張りを実感してもらうためにも行われる行事のひとつです。保育士さんは毎年その時期は、劇や歌のテーマ決めから衣装やら小道具の準備、そのほかにもたくさん…と、何かと大忙しの時期ですね!
また、子どもたちは年々変わっていくものの、毎年の行事でもあるため、テーマ決めに悩みを抱える保育士の方も多いんだとか。確かに、大人がやる劇とは違った難しさがありますね。今回は、そんな保育士さんたちが発表会の準備を効率よく行えるように、役立つ情報を紹介します!
年齢別に演目を紹介!
・年少(0〜2歳)
「おおきなかぶ」
準備の大変さ:☆☆
盛り上がり度:☆☆☆☆
定番ではありますが、シンプルで盛り上がりを見せるのが「おおきなかぶ」。
畑に育ったおおきなかぶを、何人もの力を借り、列になって力を合わせながら抜くというストーリーです。
登場する動物や人物などを自由にアレンジすることもでき、人数分のキャストを組むことも可能なので、幅広く対応できます。「うんとこしょ、どっこいしょ」のリズム部分が歌になって繰り返されるので、シンプルかつ盛り上がる演目のひとつです。ストーリーもシンプルなので、年少さんでもじゅうぶん演じることができそうです。
また、子どもたちにとっても馴染み深い物語なので、楽しく演じることができますね。
・年中(3〜4歳)
「ブレーメンの音楽隊」
準備の大変さ:☆☆☆
盛り上がり度:☆☆☆
有名なブレーメンのお話。年中さんになると話のおもしろさも味わえるので、オススメの演目のひとつです。
ストーリー性もありながら、曲調がまさに「ブレーメン!」という感じの愉快な曲が特徴的。
動物たちが背中に乗るところをどう表現するか…こちらは先生の工夫にかかってきます!年中さんだと、動物を演じる面白さもわかってきたり、そこに音楽も合わさってくるので、子どもたちの感性が表現される演目でもあります!
・年長(4〜5歳)
「ピーターパン」
準備の大変さ:☆☆☆☆
盛り上がり度:☆☆☆☆
年長さんになってくると、セリフを言って演技をするだけではなく、そこに合唱や踊りが入ったミュージカルのような演劇が多いです。これが子どもたちにとってもメリハリがつくのか、長い演技時間もダレずに進行できるのが、年長さんですね。
「ピーターパン」は、よく知られたストーリーでもあるので、子ども達にも観客にも大人気。劇中の音楽も、子どもたちのシーン、海賊のシーンなど、雰囲気がガラリと変わるのでオススメです!登場人物が少ないので、1役を数人で回すなどの工夫をしながら進めていきましょう!
ミュージカル的な演劇になるぶん、衣装作りや音楽の用意、合唱や踊りの練習など、準備はすこし大変になってきます。しかし、子ども達に人気のストーリーでもあるので、ぜひ一緒に楽しみながら進めていければいいですね!
おわりに
とにかく、子どもたちが楽しんでやることが大事!
年齢別にひとつずつ紹介しましたが、いかがでしょうか?
演目は童話や劇だけでもたくさんあり、オリジナルで作るところもあるそうなので、テーマを決めるだけでも大変ですが、すでにある物語をアレンジする形なら、負担も少なそうです。
発表会は一年に一度の大行事で、準備するものも多く、1人担任だと30人くらいの子どもたち一人一人にお遊戯や劇の衣装から大道具、小道具…脚本から劇中の曲から全て1人でこなすこともあるんだとか。発表会の時期は毎年大忙しで、普段の業務と並行して進めるのが難しく、ピリピリしてしまうこともあるそうです。
完成度を求めてしまいがちですが、なによりも大切なのは「子どもたちが楽しんでやる」こと。
子ども達が、やらされてやるのではなく、やりたいからやる!という形にするためにも、衣装も去年のものをリメイクしたりして負担を減らしたりするなど、心の余裕を少しずつ持ちながらすすめていくことが大事です。
迷ったときは「だれの、なんのための発表会なのか」に立ち戻り、無理せず進めていきましょう!終わった後の達成感は、何にも代え難いものになっているはずですよ!年に一度の大行事である発表会。それを進めて行く参考になれば幸いです!