東京23区それぞれで暮らす保育士さんたちにインタビューをするこの企画。
「上京して東京で働きたい」あるいは、「今の保育園をやめて自分に合う場所を探したいけれど、どこの区がいいのかわからない、、、」「結婚・引越しを機に新しい地で働くことになったけれど、知らない街で働くのが不安、、、」そんな保育士さんたちに、ぜひその区で働く保育士さんの、生の声を聞いて参考にしてもらいたい。そんな思いからこの企画は始まりました。
さて、第9弾は荒川区です!東京都東部のこの区はどんな街なのでしょうか。
墨田川に面した荒川区は、人口21万人の小さな区。
荒川区で暮らし始めてなんと30年、都電荒川線から見えるバラの花が好きだという、保育士のTさんからお話を伺いました。
*インタビュイー紹介*
Tさん:千葉県出身。50代女性。学校斡旋の保育園に就職し荒川区で働き始める。その後結婚し荒川区に転居。以降30年以上荒川区で生活している。趣味は街歩き。御朱印を集めに京都を歩いたことも。
ーご出身の千葉を出られてからはずっと荒川区にいらっしゃるんですか?
そうです。最初は地元の幼稚園を志望していたんですよ。あの時は仕事のこともあまりわからなかったので、とりあえず幼稚園は夏休みがあるのが魅力的で、、、。(笑)でもそこは落ちてしまって、学校が斡旋していた荒川区の保育園に就職しました。荒川区は小さいから、千葉から電車でも通えたんですよ。都電も通ってるし、自転車で端から端までいけちゃうくらいです。
ーそれからご結婚されて荒川区に引っ越されたんですね。
はい。これからもずっと仕事を続けるから、「もう住もうかー」と思って。
ーご結婚を機にお引越しされる方は多いですよね。旦那さんの職場に合わせて、家族連れで上京される保育士さんや、シングルマザーとしてお子さんを連れて引っ越してきたお母さんにとっては、荒川区ってどんな街だと思いますか?
とても住みやすい街だと思いますよ。地方から出てきた方でも住みやすいですね。
家賃もそんなに高くないし。今は持ち家ですけど、2LDKも12万くらいですよね。「こんなもんで借りられたんだー」って思いました。(笑)
電車もたくさん通っていて、便利ですね。千葉と繋がる京成線も通っているし、少し出れば北千住からJRにも乗れますし、西日暮里からは山手線だって乗れますしね。新宿にも出やすいです。
ー子育てのしやすさではどうでしょうか?
そう!荒川区は医療費が無料になるのも早かったんですよ!それもびっくりするくらい!
子育てを応援してくれる区です。
子育ては親がすべきだって考えもあって、保育園では1歳未満だと18時までしか預かれないんです。延長が使えなくて。
賛否両論はありますけど、保育士としてはとても働きやすいです。小さいお子さんを遅くまで預かることはないので。
でもこのあたりって、おじいさんおばあさんが近所に住んでる方も多いので、見てくれる人もいるし、働くお母さんも暮らしやすいんじゃないかな。最近人口が増えてきた北千住あたりの足立区なんかに比べたら、とっても入園しやすいですしね。
あと、お祭りの時期はすごいんですよ!浅草も近いし下町なので、うちの子もいろんなお祭りに参加してました。この街はパトロールも多いんですよ!近所のおじいさんおばあさんとか、区が雇って、人材派遣の会社からきている人たちもいるみたい。子供の安全を見守ってくれる人がたくさんいるんです。
ーすごい!お子さんたちが守られている街なんですね。
そうですね。一度江東区で働いたこともあって、その時は6ヶ月くらいのお子さんも20時半まで預かっていて大変でした。小さい子供を抱いたまま掃除もしなきゃいけないし、保育士には厳しいところでしたね。板橋区ではとっくに終わっていた子育て制度の見直しが江東区では今行われてるって聞いてびっくりしちゃいました。(笑)
墨田区で働いていた時も終わりが21時だったんですよ!1歳の子を21時まで預かるのは大変でした。
それでしんどくなっちゃって、友達3人と一緒にやめて、1年間遊んでたんです。(笑)桜の時期に京都に行ったりして。
ーすごい!そういうお休みも素敵ですね!それからまた今の職場で復帰されたんですか?
はい。18時半までのところを見つけて、また働いています。
ー地方から来る方はやはり東京には自然がないことを心配されてますけど、荒川区はどうですか?
それは仕方ないですよね。保育園も狭いですし、園庭がないからお散歩も少し大変かもしれないです。でもこの辺は比較的自然が多い方だと思います。隅田河川敷もあって、オフィス街みたいなところに比べたらずっと素敵です。都電に乗ると窓からバラが見える時期もあるんですよ。四季を感じられますから。
ーいいですね。荒川区に越される方に気をつけてほしいところとかはありますか?
あまりないかな、、(笑)
強いていうなら、いい意味でも悪い意味でもご近所づきあいが多いってところです。やっぱり下町だから、いろんな人が気遣って声をかけてくれて、最近の人だと少しうっとうしいなと思う時もあるかもしれないですね。
荒川は鞄業や宝石業の職人さんが多くて、昔は保育園で預かっていたお子さんの親御さんに頼んで、自分のバッグを直していただいたこともあるんですよ。そんな風にお付き合いができるご家族も多いんです。
ー荒川区は人に優しい、素敵な下町なんですね。本日はありがとうございました。
◯あたたかい下町、荒川区
子育てを応援してくれるまち荒川区は、保育士さんも働きやすく、下町のあたたかい人付き合いがとても魅力的でしたね!
都心にも出やすい便利なこの街で、素敵な新生活が始められるかもしれません。
保育のソムリエでは「荒川区で働きたい」とご希望の方にも、その人にあったぴったりの保育園をご紹介します!ぜひ一度相談して見てくださいね!